2026年9月8日のニュース

on 2026-09-08 |  15 minute read

中国が日本産の半導体材料をダンピングと認定 保証金は最大99.2%

中国の商務省しょうむしょうは7日、半導体の製造せいぞうに使われる日本産の特殊しゅなガス「ジクロロシラン」について、不当に安く売られていると暫ざん定的に認定した。8日から、この材料ざいりょうを輸入する業者は税関に保証金を納おさめなければならない。

保証金の率は最大で99.2%にのぼり、信越化学工業しんえつかがくこうぎょうなどが対象たいしょうに含ふくまれる。商務省は「不当に低い値段ねだんで輸入され、国内の産業が損害がいを受けている」としている。調査はことし1月に始まっていた。

共同通信きょうどうつうしんによると、今回の措置そちは、台湾たいわんをめぐる首相の国会での発言への対抗たいこうとみられ、輸出の規制きせいと組み合わせたものだという。事実上の関税にあたる措置で、日本の半導体の材料が中国に入りにくくなる。

語彙

単語KIC章読み意味
特殊Ch.59とくしゅspecial, particular
含むCh.103ふくむto include
暫定的Ch.131ざんていてきprovisional
製造Ch.73せいぞうmanufacturing
材料Ch.53ざいりょうmaterial
納めるCh.52おさめるto pay in, to deposit
損害Ch.57そんがいdamage, loss
対抗Ch.53たいこうcountermeasure
規制Ch.59きせいregulation, controls

出典

原油が1バレル97ドルに高騰 ホルムズ海峡での攻撃で供給に不安

ホルムズ海峡ホルムズかいきょうでのアメリカとイランの戦闘せんとうが激はげしくなり、原油の値段ねだんが高騰こうとうしている。ブレント原油の先物は7日、1バレル97ドル近くまで上がり、この5日間で9%、1か月で19%上昇じょうしょうした。アメリカのWTIも92.27ドルとなり、どちらも、7月24日に付けた97.93ドルの高値に近づいている。

Strait of Hormuz satellite photo 写真:ホルムズ海峡ホルムズかいきょう(NASA、パブリックドメイン)

土曜日にはアメリカ軍がイランの石油タンカー3隻せきを攻撃し、革命防衛隊かくめいぼうえいたいもタンカー3隻とアメリカに関係する船3隻を攻撃した。サウジアラムコが石油を精製せいせいするジザンの施設は、1か月で2度目の攻撃を受けた。ケプラーによると、この10日間に海峡を通った商船は1日平均10隻にとどまる。

アメリカのシンクタンク「新アメリカ安全保障センターしんアメリカあんぜんほしょうセンター」のジーンバ氏しは「戦闘と撃うち合いが継続けいぞくしていることの表れだ。世界の供給不足は続いていて、終わりが見えない」と話した。

アメリカのガソリンの平均は1ガロン4.15ドルで、1週間で7セント上がり、戦争が始まった2月28日からは39%高くなった。軽油は5.85〜5.90ドルと、これまでで最も高い水準となっている。アメリカの世帯たいが戦争の開始から燃料に使ったお金は、平均764.59ドルにのぼる。

語彙

単語KIC章読み意味
高騰Ch.123こうとうsharp price rise
海峡Ch.104かいきょうstrait
戦闘Ch.107せんとうfighting
激しいCh.80はげしいintense
撃ち合いCh.80うちあいexchange of fire
氏Ch.53しMr./Ms. (suffix)
上昇Ch.102じょうしょうrise
隻Ch.142せきcounter for ships
精製Ch.65せいせいrefining
継続Ch.67けいぞくcontinuation
軽油Ch.42けいゆdiesel
世帯Ch.82せたいhousehold

出典

ジャマイカが奴隷制の賠償を求める請願 イギリス国王あてに提出へ

ジャマイカのグレンジ文化相が率いる代表団が7日、ロンドンを訪おとずれた。ジャマイカの元首でもあるチャールズ3世チャールズさんせい国王にあてて、奴隷どれい制についての賠償ばいしょうを求もとめる請願せいがん書を出す。

請願は、枢密院司法委員会すうみついんしほういいんかいに3つの問いへの判断はんだんを求めるものだ。ジャマイカでのアフリカの人々の奴隷化がイギリスの慣習法のもとで合法だったのか、国際法に違反していなかったのか、そしてイギリスに償う法的な義務があるのかという3点である。

17世紀から19世紀の初めにかけて、イギリスの商人は60万人から100万人のアフリカの人々を奴隷としてジャマイカへ運んだ。1833年にイギリスが奴隷の持ち主に払った補償ほしょうは2000万ポンドで、当時の国の1年の収入の4割わりにあたる。ジャマイカは、およそ100億ドルを受け取るべきだとしている。

バッキンガム宮殿バッキンガムきゅうでんの担当たんとう者は「ジャマイカ政府が枢密院司法委員会で請願を聞いてもらいたいと考えていることは理解している」とした上で、国王には請求の中身を決める立場はないとした。イギリス政府は、奴隷制についての賠償の支払いを繰くり返し拒こばんでいる。

語彙

単語KIC章読み意味
奴隷Ch.140どれいslavery, enslaved people
求めるCh.70もとめるto demand
繰り返すCh.67くりかえすto repeat
賠償Ch.128ばいしょうreparations
請願Ch.65せいがんpetition
訪れるCh.57おとずれるto visit
償うCh.50つぐなうto make amends
補償Ch.76ほしょうcompensation
割Ch.57わり10 percent
拒むCh.77こばむto refuse

出典

アルゼンチンがフォークランドの石油開発に反発 イギリスは「島民の意思」

アルゼンチンのミレイ大統領が、フォークランド諸島フォークランドしょとうをめぐるイギリスとの対立をまた強めている。アルジャジーラによると、大統領は、イギリスとイスラエルの会社が進める「シー・ライオン」の石油開発を「明白で大きな危険」と呼び、島々は「自分たちの未来」であり「取り戻す」必要があると主張しゅちょうした。「マルビナス諸島マルビナスしょとうでこれ以上進めることは、この国の安全を侵害しんがいするものとみなす」とも話している。

大統領府は、島の周りでの石油やガスの探査たんさや取り出しに関わる45の会社などを調べ、罰ばっする手続きを始めるよう指示しじした。シー・ライオンはロックホッパー・エクスプロレーションとナビタス・ペトロリアムの2社が進める事業で、島の北およそ220キロの海で2028年に生産を始める予定だ。両社は、フォークランド諸島の政府の許可のもとで進めるとしている。

こうした動きの裏にはアメリカの動きもある。トランプ大統領は、島の領りょう有をめぐる立場を「見直している」と話し、イギリスがNATOのために出すお金を増やさなければ、イギリスの主権けんに反対すると警告けいこくした。

イギリスのストリーティング国防こくぼう相は「フォークランド諸島がイギリスのものなのは、島の人々がイギリス人であることを選んでいるからだ」と話した。ミリバンド外相も、島民が自分たちのことを決める権利をしっかり守るとしている。1982年の戦争では、74日間の戦闘せんとうでアルゼンチンで649人、イギリスで255人が犠牲ぎせいになった。

語彙

単語KIC章読み意味
主張Ch.93しゅちょうassertion
戦闘Ch.107せんとうfighting
侵害Ch.99しんがいinfringement, violation
探査Ch.100たんさexploration
国防Ch.57こくぼうnational defence
罰するCh.106ばっするto penalise
領有Ch.76りょうゆうpossession (of territory)
主権Ch.59しゅけんsovereignty
犠牲Ch.70ぎせいvictim, casualty

出典