2026年8月24日のニュース

on 2026-08-24 |  16 minute read

カナダが9月8日から報復関税 米加の交渉は決裂 50%関税が発動

カナダのカーニー首相は22日、アメリカからの品物にかける報復ほうふくの関税を9月8日から始めると発表した。アメリカとの交渉が決裂けつれつし、カナダの品物への50%の関税が発動されたことを受けたもので、19日にいったん3日間止められていた関税が、そのまま動き出した形だ。

カナダが関税をかけるのは、アメリカの鉄鋼てっこうや乳製品にゅうせいひん、家電、農業の機械、紙などだ。政府は「働く人や農家、家族、企業きぎょうを守るため、アメリカの新しい関税とドル対ドルで釣つり合わせる」としていて、細かい中身は数日のうちに、影響えいきょうを受ける産業への支えは来週に明らかにするという。

アメリカがかけた50%の関税は、およそ200億ドル分のカナダの品物が対象たいしょうで、カナダからアメリカへの輸出全体の5.5%にあたる。ワインや家具、乳製品、セメント、服、つり竿ざお、ホッケーの道具などが入っている。

カーニー首相は、アメリカが「経済の理屈に合わず、公平でもなく、カナダのためにならない新しい条件じょうけんを出してきた」と話した。カナダが新しい貿易の取り決めを結ぶ自由をせばめる要求ようきゅうや、フランス語とケベックの文化への脅おびやかしがあったことも理由として説明している。オンタリオ州オンタリオしゅうのフォード首相は報復に賛成する考えを明らかにし、アメリカの経済団体は、関税はアメリカの企業と家庭の負担ふたんを重くするとして、交渉をもう一度始めるよう呼びかけている。

語彙

単語KIC章読み意味
報復Ch.66ほうふくretaliation
決裂Ch.111けつれつbreakdown (of talks)
鉄鋼Ch.108てっこうsteel
乳製品Ch.60にゅうせいひんdairy products
対象Ch.71たいしょうtarget, scope
釣り合うCh.108つりあうto balance, to match
竿—さおrod, pole
条件Ch.54じょうけんterms, conditions
要求Ch.70ようきゅうdemand
脅かすCh.131おびやかすto threaten

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家事支援やベビーシッターの利用に税の優遇 来年度の税制改正で要望へ

経済産業省けいざいさんぎょうしょうや厚生労働省こうせいろうどうしょう、こども家庭庁こどもかていちょうは、家事を手伝うサービスやベビーシッターを使った人が税の優遇ゆうぐうを受けられるようにするため、来年度の税制改正かいせいで要望する方針ほうしんを固めた。仕事と子育そだて、介護かいごなどの両立を後押しするねらいがある。

考えられているのは、税がかかる所得を減らす所得控除こうじょか、はらう税から決まった分を差し引く税額控除ぜいがくこうじょだ。ベビーシッターについては、保育や看護かんごの資格しかくを持つ人が行う、安全で質の高いサービスだけを対象にする方向だ。家事を手伝うサービスについては、国が2027年に作る新しい資格を持つ人によるものが中心となる見通しで、業界からは、一定の基準を満たすサービスも対象たいしょうに加えてほしいという声も出ている。

所得の多い人を外すかどうかなどは、年末に来年度の税制改正の方針をまとめる中で決められる。

語彙

単語KIC章読み意味
改正Ch.52かいせいrevision, reform
子育てCh.65こそだてchild-rearing
介護Ch.87かいごnursing care
控除Ch.119こうじょdeduction
税額控除Ch.119ぜいがくこうじょtax credit
看護Ch.87かんごnursing
対象Ch.71たいしょうtarget, scope

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NASAの新しい宇宙望遠鏡 30日に打ち上げへ ハッブルの100倍広く見る

NASA=アメリカ航空宇宙局アメリカこうくううちゅうきょくの新しい宇宙うちゅう望遠鏡ぼうえんきょう「ナンシー・グレース・ローマン」が、30日にフロリダのケネディ宇宙センターケネディうちゅうセンターから打うち上げられる予定だ。スペースXの大きなロケット「ファルコン・ヘビー」で運ばれる。もとの計画より9か月早い打ち上げとなる。

この望遠鏡は、1回で見られる空の広さが「ハッブル宇宙望遠鏡」の100倍以上あり、一生のうちに10億の銀河ぎんがの光を測はかることができるという。3億画素のカメラでとった写真をそのまま見るには、4Kの画面が37枚まい必要になる。星の光をさえぎる装置そうちも備えていて、遠くの惑星わくせいや、惑星が生まれる場所をじかにとらえることをめざす。

NASAは、この望遠鏡で天の川の中心を繰くり返し撮影さつえいして立体の星の地図を作り、およそ10万の新しい惑星を見つけられると見ている。同じ場所を何度もとることで、宇宙で起きる変化を動画のように見ることもできる。1日に1.4テラバイトのデータが送られ、すべて誰でも使えるように公開される。

語彙

単語KIC章読み意味
宇宙Ch.100うちゅうspace, the universe
望遠鏡Ch.79ぼうえんきょうtelescope
銀河Ch.88ぎんがgalaxy
測るCh.59はかるto measure
打ち上げCh.56うちあげlaunch
枚Ch.75まいcounter for flat objects
装置Ch.111そうちdevice, instrument
惑星Ch.83わくせいplanet
繰り返すCh.67くりかえすto repeat
撮影Ch.101さつえいphotographing, imaging

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弘前城の天守を市民が引き戻す 400トンを1000人が綱で

青森県あおもりけん弘前市ひろさきしの弘前城ひろさきじょうで、石垣いしがきを直すために動かしていた天守を、元の場所へ引き戻もどす作業が進んでいる。23日には、抽選ちゅうせんで選ばれた市の内外のおよそ1000人が14の組に分かれ、重さおよそ400トンの天守を乗せた台車の綱つなを引いた。天守が元の位置に戻るのは11年ぶりとなる。

初日の22日は、およそ80人が13回にわたって引き、天守は1日で113センチ動いた。綱は4本使われている。イベント「ひっぱれ!けっぱれ!弘前城」は21日から28日まで開かれ、一般の参加はおよそ1200人が予定されている。

天守は高さ14.4メートルで、3つの層そうが重なった形をしており、2015年に修理しゅうりのために動かされた。弘前城の本丸の石垣は外に向かってふくらんでいる所があり、大きな地震じしんが起きればくずれるおそれがあると言われていた。天守のすぐ下も直す必要があったため、天守を動かしたうえで、東の面のおよそ100メートルと南の面のおよそ10メートルの石垣を直してきた。東の面の石垣を積つみ直す工事は2021年6月から2024年12月まで続き、2185個の石がすべて積み直された。

天守を元の場所へ戻す工事はことし7月に始まり、動かす長さはおよそ78メートルになる。8月と10月にも動かし、11月には元の天守台の上に戻る見通しだ。今回の工事は天守をかくさずに進めるため、動く様子をそのまま見ることができる。

元の位置に戻った後は、耐震たいしんのための補強ほきょうを含ふくむ保存の工事が続く。2028年の秋からは、保存の工事のために天守がすっぽりとかくされ、外からの姿は数年間見られなくなる。天守の中の見学は2025年11月24日から止まっていて、工事の全体が終わるのは2032年度の予定だ。

語彙

単語KIC章読み意味
城Ch.71しろcastle
石垣Ch.135いしがきstone wall (of a castle)
層Ch.132そうlayer, storey
戻すCh.95もどすto return, to put back
抽選Ch.100ちゅうせんlottery, drawing lots
綱Ch.124つなrope
修理Ch.92しゅうりrepair
地震Ch.62じしんearthquake
積み直すCh.66つみなおすto rebuild (stone by stone)
耐震Ch.126たいしんearthquake resistance
補強Ch.76ほきょうreinforcement

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